早期発見・早期治療はどうするの
前回に続き自閉症についてのおはなしになります。
自閉症は程度の差はありますが、早く気づいてあげることがいちばん大事だと思います。
自覚がないために、日常生活において「どうして失敗ばかりするのだろう?」「どうして友達ができないのだろう?」などと考えてしまうことが、ストレスになって、心身ともに疲弊してしまうことにもつながってしまいます。
わたしの甥にも早く再検査をさてたいのですが、周りが認めない限り無理やりすることは出来ません。
辛いのは本人です。そのことだけはもっと周りが早く理解してほしいと思います。
【自閉症の種類は?】
自閉症は、幅広い症状のスペクトラム障害であり、一般的には「自閉症スペクトラム障害 (ASD)」として知られています。ASDにはいくつかの種類があり、以下に挙げます。
典型的自閉症:言語の発達が遅れ、社会的相互作用が困難である特徴がある。
アスペルガー症候群:言語の発達は比較的正常であるが、社会的相互作用に苦労し、狭い興味関心を持つことが多い。
混合型自閉症:典型的自閉症とアスペルガー症候群の症状が混在する。
解離性障害:社会的相互作用に困難を抱えるが、言語や知能が比較的正常である。
ASDは、個人によって症状が異なるため、一般的には個別の症状や特徴を見て、より詳細な診断が行われています。
【自閉症の検査はどこでできますか?】
自閉症の検査は、主に精神科、小児科、神経科などの専門医が行います。また、保健所や地域の健康センター、特別支援学校や障害者福祉センターなどでも、検査や相談が受けられる場合があります。
自閉症の検査を受ける際には、事前に予約が必要な場合があります。また、検査を行う前に、事前のアンケート調査や面接などが行われる場合があります。検査内容や流れについては、事前に担当医師や専門家に確認することをおすすめします。
なお、自閉症の検査には保険適用がされる場合がありますが、詳細については各施設に問い合わせるか、保険診療の適用条件について確認することをおすすめします。
【自閉症を判断する検査は?】
自閉症を判断するための検査は、主に2つあります。
①評価尺度や診断用のアセスメント:専門家によって開発された、自閉症の症状や特徴を評価するための尺度や診断用のアセスメントがあります。これらの検査は、家族や保育士、教師などが提供する情報を基に、言語、社会的相互作用、興味関心などの領域を評価します。
②身体検査や血液検査:自閉症を引き起こす身体的な原因はまだ完全には理解されていませんが、遺伝子変異や化学物質の影響が関与していると考えられています。そのため、自閉症を判断するためには、身体検査や血液検査などの医学的な検査が行われることがあります。これらの検査は、他の疾患や障害を除外するために行われます。
自閉症を判断するためには、複数の検査や評価を組み合わせて行われることが一般的です。自閉症は、症状の個人差が大きいため、診断には専門的な知識や経験を持つ医師や専門家による評価が重要です。
【自閉症を自覚していない人に検査を受けさせるには?】
自閉症を自覚していない人に検査を受けさせる場合、以下のような手順があります。
医療機関で相談する
まずは、自閉症について医療機関に相談しましょう。専門医による相談やアセスメントを受けることで、症状の有無や疑いがあるかどうかを判断してもらえます。
アセスメントの受診
専門医によるアセスメントを受診することが必要です。アセスメントには、専門家による面接や行動観察、テストなどが含まれます。これにより、自閉症の症状や程度を判断することができます。
アセスメントの結果に基づいた相談
アセスメントの結果に基づいて、医師や専門家と相談を行い、自閉症の疑いがある場合には、適切な支援を受けることができるようになります。必要に応じて、専門家による支援や治療を受けることができます。
以上のように、自閉症の症状を自覚していない人でも、医療機関での相談やアセスメントを受けることで、症状の有無や程度を判断し、適切な支援を受けることができます。